「大雅さん忙しそうだって聞いたけど、もしかしてそれで?」 毎晩遅く、帰っても部屋で勉強してるって言ってたっけ。 だけどチエは首を振った。 普段から凛々しくてカッコイイチエからは想像のつかないくらい今は弱々しい。 そんなチエを力いっぱい抱きしめる。 「チエ、とりあえず他の場所に行こう」 「私見たの」