嫌らしくて、恥ずかしいわたしになってしまう。 唇が離れて、大和さんが小さく笑った。 「なんつー顔してんだよ。別に取って喰おうなんて思ってねぇから安心しろ」 小さくごついて部屋の中に入る。 違う、違うんだよ。 ほんとはもっと先に進みたいんだよ。 でもこんなの、恥ずかしくて嫌われそうで。 あなたに嫌われるのが、今のわたしにはたまらなく怖い。 「何してんだよこはる」 大和さんの声に我に返ったわたしは慌てて靴を脱いで部屋に入った。