大和さんの家で晩御飯をお腹いっぱい食べた後の帰り道。
ずっと不機嫌そうだな、と思っていたけど、どうやら根に持っているみたい。
「だ、ってわたしからしたらどちらも気になりますもん」
確かにおかあさんの言う通り、わたしがいる間に大雅さんは帰って来なかった。
帰っても遅くまで部屋で勉強をしているそうで、大学生はそこまで大変なのかなと思ってしまった。
「大和さんは大雅さんから何か聞いてないんですか?」
「さぁな、あいつが何目指して勉強してんのかすら知らねぇし」
「そうなんですか」
男兄弟ってそんな感じなのかな。
兄妹がいないわたしにはよく分からない事だらけだ。
「ま、なるようになるだろ」


