すぐ近くで咳払いが聞こえてわたしも大和さんも一瞬で離れた。 だ、誰かに見られた!? 恐る恐る視線を動かすと、そこにいたのはミヤマだった。 「お前ら、ちょっとは場所を考えろ」 ミヤマに、見られた! いつもは何でもないのに急に恥ずかしくなって大和さんの影に隠れる。 「こはる、何やってんだ?」 「べ、別に!」 「何照れてんだよ。バカか」 バカって、バカって! 誰だってキスシーン見られたら恥ずかしいでしょうが!