「お母さんと?」 「ぎゅっと手を握られてな。特に話すわけじゃなしに黙って川の流れを見とって。子供心に川の流れる速さが怖くなって。ずっと握ってたんを覚えてるわ」 修平くんはそれ以上お母さんの事を話す事はなかった。 わたし自身もこれ以上触れたらいけないような気がしてただ黙って修平くんと川の流れを見ていた。 別に特別なことなんて、何もなかった。 ただ一緒に川の流れを見ていただけなのに。