太陽の陽にあたる水はキラキラ輝いていて、鴨が自由に泳いでいる。 「小さい頃ここに来た事があるんや」 川辺に座り込みながら川の流れを見つめる修平くん。 わたしが黙っていると、修平くんは続けた。 「おかしいよな、大阪住んでんのに、京都に来たことあんの数えるほどやって」 「え、大阪住んでるのに?」 「なんや京都は来たらあかんような気がしてな、ずっと来られへんかってん」 修平くんの笑顔しか知らないわたしは、今の彼の表情に少し戸惑ってしまう。 「昔な、おかんと来てん」