修平くんはふてくされたような顔をしながら反対を向いた。
あぁ、二人から大分離れちゃったな。
あとで電話しなくちゃ。
坂を下りて暫く歩いていたわたしたち。
気が付けば八坂神社の近くまで歩いてきていて、祇園四條まではすぐそこだった。
横断歩道を渡り、京都のローソンに感動してると、修平くんがぽつり独り言のようにわたしに質問をしてきた。
「ちょっとだけ、付き合うてくれへんか?」
「でもわたし、修学旅行中で」
「すぐそこやねん、な?」
これ以上二人でいるのはマズイ気がしたけれど。
でも何故か突き放せなくて。
少しだけ、という条件でついて行くと、鴨川が見えた。


