あまりの高さに足が震える。 だけど、景色はすごく綺麗で晴れているからか、遠くまではっきりと見える。 京都に来たんだ。 そんな気持ちになる。 「あれ、こはる?」 突然声がして振り返ればそこにいるのは昨日の男の子。 って! 「何でわたしの名前?」 「昨日お友達が教えてくれたやん」 にやり、と悪戯っ子みたいな笑顔でわたしに近づいてくる。