「とりあえずはこの修学旅行を楽しんだらいいんじゃねぇのか?」


「そう、だよね」


わたしの答えにチエとミヤマが大きく頷いた。


今は楽しまなくちゃね。


八坂神社を曲がり、まっすぐ歩くと狭い坂道が見えた。
他の場所よりかなり賑わっていて、外国から来た人達やわたし達と同じ修学旅行生が歩いている。




道路の両端にはいろんな店が並び、どれも目が惹かれる。




「うわ、可愛い〜」


ガラスで出来てるアクセサリー屋さんを覗いたり、着物の布で作られた巾着袋、新撰組のTシャツを見て堪能していると、急な坂道の先に大きな鳥居が見えてきた、

「これが清水寺かぁ」