「明日から修学旅行だろ?俺は仕事があるから今日は会えねえしな。
そしたらオヤジさんが少しだけでも会って行けって言ってくれたんだ。
んでお前ん家で朝飯食う事になって」
大和さんが目覚めの瞬間わたしの前にいるなんて!
なんて幸せなんだろう!
「ほら、準備しろよ、いつまでブサイクな恰好してんだ?」
「ぶっ!」
ぶさいくとは失礼な!
これでも大和さんの奥さんなんだけど!?
怒る半面、ついさっきの夢を思い出してしまって、
「じゃあ下で待ってるから」
部屋を出て行こうとする大和さんの腕を思い切り掴んでしまった。
「どうした?」


