確かに。彼の言葉も一理ある。




「見ていや、全てを見透かしてるような大仏さんの姿。あれを守るためにどれだけ苦労してきたか、あんたに分かるんか」




「う、おっしゃる通りデス」




彼のいう事は全て正論で、わたしは全く言い返すことが出来ない。




「ほら、大仏さんに謝り」




「すいませんでした!」





大仏に向かって素直に頭をパシャっというシャッター音がした。




すぐ横を見ると彼がニヤニヤしながら写真を撮ってる。


っていうか!!



「な、何勝手に撮ってるんですか!?」