「何かデートみたいだな」




「大和さん、面白がってませんか?」




「んな事ねぇよ。こっちは仕事で来てんだぞ」




「ですよね」



人はすごく欲張りになる。



隣に座るだけで十分だと思っていたのに、次は手を繋ぎたくなる。



わたしから繋いでも、いいかな。


勇気を出して、大和さんの手に触れる。