「ったくお前は人が心配して..」


「おかえりなさい、大和さん」



まだ意識がしっかりしてないのか、こはるが俺の胸に飛び込んできた。



「しょうがねぇな、ちょっと待ってろ」



携帯を取り出して、両家に電話をかけた。


どちらもほっとしている様子で、こはるの家に関してはすぐに送り届けると伝えた。



電話を終えてもこはるはぼうっとしていて、まだ目が覚めてないようだ。



「あのね、大和さん」


「こはる、とりあえず送る、立てるか?」


「いってらっしゃい」


「は?」