「俺はチャンスだと思ってる。これからもこの仕事を続けてぇしな」
そんなの、分かってるよ
分かってるけれど。
どうして一言言ってくれなかったの?
話してくれなかったの?
ねぇわたしってそんなに頼りない?
奥さんとして全然ダメ?
「こはる?」
歪んだ視界から、大和さんの表情を見る事は出来ない。
けれど、その声があまりにも優しくて
その優しさが今のわたしにとっては大きく刺さる。
「わたしは、どうなるの?」
何とか絞って出た言葉に大和さんは少し間をおいてから言葉を発した。
「待っててくれないか」
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