なんちゃってっ!
わたしのバカバカ!
でも、そしたらこの進路希望はどうしよう。
行きたい大学はないし、就職するつもりもないから。
うん、ここは未記入でいいかな。
永久就職、なんて書くのは恥ずかしいしね。
授業中はそんな事ばかり考えて過ごし、あっという間に放課後になった。
チエは大雅さんと用事があるみたいだから、仕方なくミヤマと一緒に帰る。
ミヤマのクラスでも進路希望の用紙が配られたみたいで、話題は将来の夢になっていった。
「俺は体育の教師になりたいんだ」
わたしよりも成績悪いくせに、瞳をキラキラ輝かせながら話すミヤマ。
「あの夕日に向かって走るぞー!とか言ってみてぇんだよな!」
考えが何とも古いような気がするのはわたしだけ?


