でもきっとこれは修平くんなりのお母さんへの優しさなんだよね。



いつか、この思いが報われますように。




そう祈りながらわたし達は歩き出した。









「ありがとな、こはる」



駅の改札口の前に着いたわたし達。修平くんはこれから京都に帰るそうだ。


「ううん」


頭を左右に振ると、修平くんはニッと笑って改札に向かった。


「ヤキモチ焼きのカレシによろしくな!」

「修平くん!また、来てね!みんなで待ってるから」


「おう!今度そっちのうまいもん、食わしてや!」


「元気でやんなさいよ!」


「お前に言われたかないわ!」