放課後、掃除を済ませチエと駅に向かうと既に修平くんが待っていた。


「ごめん、お待たせしました」


「おぉ、お疲れ!」


手を上げて挨拶する修平くん。何だか元気じゃない?


「修平くん、ごめん今日はチエと一緒なんだ」



とりあえずのわたしの説明も聞かずにチエへと視線を向けて叫ぶ。



「あ、お前は!」

「お前じゃないし」

すぐさまそう返すチエ。しかもかなりツンケンしてるし。

何だか険悪なムード?会わせるべきじゃなかったのかな。



でも修平くんは特に気にする様子もなく、ほな行こか、と歩き出した。


「修平くん、どこに行くの?」


「ちょっと、な」




それ以上何も言わずにただ歩く修平くんに、不思議に思いながらとりあえずついていくわたし達。