続♡大人な彼と恋愛中



とはいえ。



自分から逃げ出してしまったわたしは一体どうしたらいいのやら。



チエも頑張るって言っていたし。



わたしも頑張るって決めたのに。




たったひとつ、電話をすればいいだけなのに、どうして通話のボタンをタッチできないんだろう。


今、仕事中だよね、後回し、、、


いやいやそれだけはしちゃいけない。


「こはるちゃん、掃除終わるよー」

「はーい」


学校の中とはいえ少し肌寒い。

班長さんの合図で解散すると、そのまま鞄を持って昇降口まで向かう。


チエはまっすぐ大雅くんのところに行くって言うし。


わたしはどうしようかな、

そう思いながら校門を出ると、見覚えのあるどころか、よく知る車が目に入った。