チエのこういうとこ、本当にすごいと思う。 だからみんなから頼られるんだよね。 「わたしのほうこそ、ごめんね。心配かけて」 「もうさー、やけちゃうよね。大和さんすごい剣幕でわたしに電話かけてきたのよ」 思い出したのか小さく笑うチエ。 「学校から連絡あったっておばさんから電話が来たらしくて。でも俺の電話には出ないって。もうすごかったんだから」 大和さん、そんなに心配してくれたんだ。