「トイレ、行こうか」 「う、うん」 トイレである程度自分の顔を確認したわたしは下を向きながら教室にはいった。 確かに、すごい寝痕だった。 わたし、こんな顔で学校まで来てたんだ、って思うとすごく恥ずかしくなる。 わたしの席の前にチエが座った。 寝痕のついた、情けないわたしとは違って今日もチエは美人だ。 目が少しだけ赤いけど、泣いたのかな。 「昨日はごめん、言い過ぎた」