初めて感じる、唇の感触。

あったかくて、くすぐたくて、

でもそれだけじゃない。


「んっ、まって、あっ」


「へー、初めて聞いたな、こはるのそんな声」


まっすぐわたしを見る大和さんは


いつも違う。


わたしの知らない大人のケモノの顔。


首いっぱいにキスを落とされて、それだけでもう力が入らなくなる。


このままじゃ、わたし

また大和さんが欲しくなる。

いやらしい気持ちが大きくなっちゃう。


そしたらきっと


きっと大和さんに嫌われる!



「こはる?」