「や、大和さん!?」


なんで、どうしてこんなところに!?


「来い、帰るぞ」


明らかに怒ってる。
心配かけたから?


「こはる、その人誰なん?」


修平くんの声で我に返った。


「えっと、この人は」


「お前、誰だ?」


わたしの前に大和さんが立った。


「俺は、修平や」


「大阪弁?」


「なんや、俺らはな、京都で出会ってんねんぞ!」


大和さんがくるりとわたしの方を向いた。


怪しい事なんか何一つしてないのに。


どうして怒っているのか分からない。