「今日はすまん」 帰り際、制服に着替え直したわたしに修平くんがいきなり謝ってきた。 「どうしたの、急に」 「ほら、今日無理やり連れ出したやろ」 ほら、そういうところが憎めない。 「いいよ、別に。でもこういうのは次からやめてね」 紙袋をあげてみせると、修平くんは笑った。 「せやな」 そういうと、優しく頭をなでられた。 「修平く」 そこまで言いかけたところで、後ろから突然腕を引っ張られた。