「冗談がお好きなようね。また会える日を楽しみにしているわ。」


わたし達はそう言って暗がりに消えた。



「黒薔薇…噂通りいいやつじゃん」


新奈はボイスチェンジャーを外して笑っていた。


「だね。でも、こっちも全治100年だといろいろ困るからね。」


「そうだね。残念だけど潰すしかないね」



そんな会話をしていると、既にそこは私たちの向かっていた場所。