危ない



すぐにそう感じた。



でも、危なくなんかなかった。


「ぅ゛………」


え?

    


なんで撃たれたの?



僕は知ってるよ?


葵衣は銃の弾丸だって避けれるよね?



なのに、なんで?


草かげに隠れた僕の前で撃たれてるの?





「ぁ……」



頭が追いついていかない中、

ただひとつわかったのは




葵衣は僕を庇ったんだ