「…なに笑ってんの」
「ううん、なんにも。お話続けて？」
純くんは顔をむっとさせながらも、話し続けてくれた。
「…なんか、周りからは今までとタイプが違うとか、言われるけど。…俺はそんなん、どうでもいいから。好きだから、付き合ってんの。わかる？」
笑って、こくこくと頷く。
そしたら、理不尽にも頬をつねられた。痛い。
「…色葉にも、たぶん色んな負担がかかってると思う。それこそ、俺の見えないとこで」
つねられた頬を触りながら、じっと彼を見つめる。
…綺麗な、瞳。
今、私しか映してない、瞳。
「けど、俺が好きなのは色葉だから。周りに何言われても、弱気になんなよ。辛くなったら、俺に話して」
…嬉しい。
私、今すっごく嬉しい。
不安とか心配とかが、綺麗に溶かされていく気がした。
