眠り姫はひだまりで【番外編】



すぐに飽きられちゃう?

ホントは、重いって思われてるのかな。

真剣に、付き合いたいって思ってるの、私だけなのかな。

だって、純くんの『いつも通り』は、気軽な付き合いなんでしょう?

私はその例外だと思えるほど、私は私に自信がない。

純くんのことをもっと知りたいって思ってるのも、重いのかな。

他の女の子とあんまり仲良さげに話さないで欲しいっていうの、密かに思っていたけど。

………やっぱり、嫌、だよね。


「……っ、色葉!」

教室の近くまで来たところで、ミオが立ち止まった。

「…いいの!?あんなこと言って!誕生日、明日なんだよ!?」

謝りに行こうよ、とミオが走って来た道へ戻ろうとする。

でも、私は首を横に振った。