眠り姫はひだまりで【番外編】



思い出してため息をつきながら、ミオと校舎を出る。

今日は月曜日だから、ミオと帰る日。

純くんも、二組の男子たちと帰る日。

一緒に帰る日を火曜日だけにしたのは、やっぱり恥ずかしかったのもあるけど。

お互いに、友達も大事にしようねっていうのもあったんだ。


校門までの道を、ミオと話しながら歩く。

すると、近くで二組の男子たちと話している純くんを見つけた。


「あ。二組!」

ミオが嬉しそうに裕也くんに手を振ると、彼も振り返す。

その様子に純くんが気づいて、こっちを向いた。

目が合って、思わずどきり。

周りをちらりと見て…あ、もうミオのおかげでだいぶ目立っちゃってた。

心のなかで苦笑いしながらも、勇気を出して声を張り上げた。