「ミオ、なんでそんなにかっこいいの〜?惚れちゃうよ〜」
「あたしがかっこいいのは当然!ほら、二組ついたよ!」
…純くん、いるかなぁ。
ミオが、躊躇なくガラガラ…と扉を開ける。
きょろきょろと裕也くんを探すミオと一緒に、私も純くんの姿を探した。
えっと確か、純くんの席は….
窓際に視線が止まって、視界に映ったのは、明るく笑う純くんと…
…女の子、たち。
「…あ、裕也くん!」
おーいとミオが手を振ると、男子と話していた裕也くんがこっちへ来た。
「ん?」
優しい笑みを浮かべた裕也くんが、私達の前に立つ。
けれど、私はその隙間から見える光景を、ただ見つめることしかできない。
「…えっとね……」
話をしようとしたミオが、ちらりと私を見て喋るのをやめた。
そして、私の視線の先を見つめる。



