「あの子、純の新しい彼女じゃない?」
………!!
びくびくびくぅと心臓が飛び跳ねる。
ひいい、勘弁して下さい。
頑張って耐えようとするけれど、女の子たちの会話には容赦がなくて。
「まじで?あの子?なんか、今までと全然タイプ違うじゃん」
「ホラ、天然で可愛いって言われてる子だよ」
…今までと、タイプ、違うんだ。
たぶん今まで純くんが付き合ってきたのは、もっと強気で大人っぽい子だったんだろうな。
周りからの視線に、無意識に頭が下がる。
すると、ミオがぎゅっと私の手を握った。
「…………大丈夫だから」
そう言って、しっかりと前を見てミオは歩いている。
ミオだって、あの二組の男子と付き合ってる女の子なんだ。
きっと、視線は私だけに集まっているわけじゃない。
…うう、かっこいいよ、ミオ。
裕也くん、あなたの彼女はほんとにかっこいいです。イケメンです。



