『……いいよ』







その翌日のあたしは、昨日に増して酷かった。

色葉に、まるで生気がないとまで言われた。

…だって、さ。

あんなこと、言っちゃったし。

ほんとあほだ、あたし。

なんの事情も知らない裕也くんにとっては、意味不明に決まってる。

…ああ、やだな、今日水曜日だ。

裕也くんと、一緒に帰る日だよ…


いっそばっくれちゃおうかなんて考えていると、とうとう放課後になってしまった。

…ほんと、どーしようかね。


ぞろぞろとクラスメイトが帰って行くなか、あたしは頭を悩ませていた。

「…ミオ」

色葉が心配して、あたしのもとへ来てくれる。

「…大丈夫?」

「…うん。でも今日の帰り、どうしよう….」

二組とは校舎が違うから、いつもは校門近くで待ち合わせなんだよね。