眠り姫はひだまりで【番外編】



葉はしばらくあたしを見つめたあと、すぱっと真剣な顔になった。

「!」

「…ズバリ、言いますと」

葉の真剣な瞳と、視線がぶつかる。

あたしも、必死に見つめ返した。

そして葉は、ビシィとあたしを指差して、言った。


「ギャルっぽい!」


あたしの周りに、稲妻が走った。

「ぎゃっ…ギャルっぽい…!?」

予想もしていなかった答えに、眩暈がした。

色葉はあたしと葉を交互に見つめて、あわあわとしている。

「だって丸井さん、もともと派手じゃん。ストレートだったから、見えなかったけど。そんな巻いてたら、ほんとにギャルだよ」

そう、あたしはよくオーラが派手だと言われる。

なんだそりゃと思ったけど、立ち振る舞いが堂々としていて目立つらしい。

「うそ…ぎゃ、ギャルとか…!」

ふわふわ系女子と、まるで正反対じゃない!

ますます遠のくばかりだわ。

てゆーか、無理なんじゃないの?

ふわふわとか、あたしには…

「み、ミオ、そんな落ち込まないで!」

「でも、裕也くんの好みじゃないってことでしょ!?」

思わず涙目になると、葉が「彼氏のために巻いたの?」と言った。