眠り姫はひだまりで【番外編】




「…ありがと」

「…ん」

……信用して、くれてるんだろうな。

何も言わずに、あくまでツンとした態度はとってるけど。

「…僕、純のこと好きだよ」

「きもちわりーわ、あほ」

そう言って、べ、と舌を出す。


…頼んだよ、色葉のこと。

泣かせたら、許さない。


僕は笑って、「じゃあね」と手を振る。


…純は目を伏せて、笑っていた。







学校を飛び出して、携帯を取り出した。

前に電話番号とメアドを催促されて、仕方なく交換した覚えがある。

辺りはもう、夕焼けの赤も薄くなり、暗くなって来ていた。

僕は急いで、画面のなかのその文字を探す。

えーと、ま、ま、ま……

あった!

僕は、一切の迷いなく通話ボタンを押した。