「…ありがと」
「…ん」
……信用して、くれてるんだろうな。
何も言わずに、あくまでツンとした態度はとってるけど。
「…僕、純のこと好きだよ」
「きもちわりーわ、あほ」
そう言って、べ、と舌を出す。
…頼んだよ、色葉のこと。
泣かせたら、許さない。
僕は笑って、「じゃあね」と手を振る。
…純は目を伏せて、笑っていた。
*
学校を飛び出して、携帯を取り出した。
前に電話番号とメアドを催促されて、仕方なく交換した覚えがある。
辺りはもう、夕焼けの赤も薄くなり、暗くなって来ていた。
僕は急いで、画面のなかのその文字を探す。
えーと、ま、ま、ま……
あった!
僕は、一切の迷いなく通話ボタンを押した。



