「さっきみたいに、笑ってよ。俺、理紗の笑ってる顔、好きだよ」
『好きだよ』のところが、延々頭の中でこだまする。
…そんな、言葉。
反則だよ、葉……
「…ほ…ほんとに…?」
「うん」
憧れの笑みが、目の前で広がる。
私は、少しの間視線を行ったり来たりさせた。
…震えそうになる唇を、なんとか抑えて。
「…ど、努力、してみます」
彼は面白そうに、ふはっと笑った。
…もう、これは本当に現実?
長い夢でも、見てるんじゃないのかな?
「じゃー俺は、アオバとあーそぼ」
葉はすっと立ち上がると、カバンのなかからフリスビーを出した。
それを見たアオバが、飛び上がって喜ぶ。



