眠り姫はひだまりで【番外編】



「もお理紗、何してんの!?しかも、『凛々しいお顔』とかさー!」

「…嘘じゃないもん」

「あはは!お腹いたーい!」

さゆりもみんなも、笑いすぎぃ。

私、そんなにウケを狙ったつもりはないんだけど…

やっぱり恥ずかしいなぁと思いながら、私はいつもと違う日常に、少しだけドキドキしていた。





「…さて、さゆりさん。私は小川先生の、隠し撮りをしなきゃいけないわけですよ」


お昼休み。

教室でお弁当を早々に食べ終えた私は、携帯を触りながら優雅にパンを頬張るさゆりに、そう告げた。

「…そうっすか。いってらっしゃい」

「なんでそんなに冷たいのー!?」

「今健ちゃんとメール中」

彼氏とメール中のさゆりは、なんだか怖いから嫌だ。