「えええええええええええ!?」
「な、なんだ」
「い、いつもならさ“嫌だ”とか言うのに!!」
「結婚するわけではない、婚約だ」
「婚約?」
「ならいいだろう?結婚することを保留ではなく約束するんだよ」
「レイン大好き!!!!」
「だああああ!!抱きつくなぁあああ!!」
「いいじゃんいいじゃんっっっ!!」
「キモイ!!!」
「だって俺達夫婦でしょう!?」
「……自称だ」
「自称!?」
「いい気になるなよ!!」


レインは綺羅を突き飛ばし、事務所の奥にある自分の部屋に入る。