「…あ、…ッ!!」
「駄目!!レインさん!」
「せ、セシル?ここは??」
「私の部屋」
「…綺羅は?」
「綺羅なら隣の部屋」
「行かなきゃ……ッ」
「だ、ダメ!傷口がッ」
「どうってことない、」


私は止めるセシルを退け隣の部屋に直行した。



さっきから激しい頭痛が私を襲う。



なんだ?



身体に傷を負っているわけでもないのに…



体中がジンジンと痛くて熱を持っている。



まるで大怪我をした時みたい、な…感覚。





「はぁっ…はぁっ…」



短い距離なのに、息切れが激しい。



綺羅、今すぐ会いたい…っ




今すぐ顔を見たい。




綺羅、綺羅…ッ




最後の力を振り絞り私はドアノブを回す。





カチャッ