「まぁ…一から話すのも面倒ね。ねぇ…メフィストフェレス、何故私が綺羅を殺せって言ったか分かるかしら?」
「…じゃ、ま…だから…か?」
「ただ単に邪魔だったら自分で最初っから排除してるわよ。理由はね…只者じゃないから殺す事になったのよ」
「なんだと…?」
「ねぇ、綺羅。貴方は自分の能力が既に覚醒している事に気づいているわよね?まぁ…私の眼はごまかせないって訳よ……大天使ミカエル様」
「ミカエルだと!?」
「…ッ」
「貴方は最も神に近い存在。そんな貴方がその辺をうろちょろされたら私達悪魔たちはとーっても困る。だから私は貴方を殺そうって思ったのよ。」
「五月蠅い、それ以上のお喋りは認めないよ、レイン」
「…アハハハハハハッ!!!!貴方ってバカなのね、レインはもうすでに消滅し今はルシファー様がこの体を乗っ取ったのよ。」
「じゃあ、ぶっ殺してやるよ…ルシファー、メフィストフェレス」
「!?」


全身の熱が自分の左手に集中した。
火傷しそうなほど熱くなっている。



「……悪魔共、俺がぶっ殺してやる」
「炎の剣!?」
「やっと…本性を現したわね」
「兄さん!!!!」
「…沙羅」
「その、剣は…っ」
「ハハハッ…みてろよ?俺がこいつらを血祭りにあげてやるからよ」
「うるせぇ…お前がグダグダしてたおかげで俺はすっかり回復しちまったんだよ…残念だったな。八神、綺羅」
「五月蠅い。この…下級」
「んだと!?お前なんか本気を出せばぶっ殺せるんだよ」
「それ…フラグって言うらしいね。覚えておけよ?メフィスト…、あ…でももう死ぬから覚えなくていいわ」
「ハッ、しなねーよ」