信じていなかった。




いや、信じたくなかったのかもしれない。




レインが悪魔になったなんて信じたくなかった。





「…レイン」
「…久しぶりね、綺羅」
「レイン、君は…」
「“レイン”じゃないわ。私は…ルシファー。フフフッ」
「ま、感動の再会はここで終了~!!だって、俺…つまんねぇしみてるの」
「メフィストフェレス、どうしましょうか」
「ま、こいつは結論的に邪魔だ。死んでもらおう。サタン様の復活にも邪魔だからな。」
「サタンだと!?」
「あっれ?しってるの?綺羅」
「……お前等は何をたくらんでいるんだ?」
「何って…ソロモン72柱を完全復活させ新たなる“暗黒の世界”を作り上げる事……とでも言っておこうか…。ま、片っぱしから人間を殺すのは飽きたから、一気に魔力でぶっ潰してやるよ。人間」
「そんな事させるかよ」
「お前に何ができる。ただの足手まといが」
「ハッ…お前、メフィストフェレスとか言ったか?」
「?」
「お前をぶっ潰してレインを取り返してやるよ、この下級悪魔が」
「な、んだと……ッ?」
「弱い犬ほどよく吠えるって言うだろう?弱い奴程壮大な妄想をするんだな。俺勉強になったわ…メフィストフェレス」
「テメェッ………ぶっ殺してやるよ」




パシャアッ!!!



「な、なんだ!?」
「…ただの水じゃない?」
「う、うわぁああああああああっ!!!!」



メフィストフェレスは頭を抱えしゃがみこんだ。