「お…とうっ……さ…ん」 まさか…っ この声って…マキちゃん!? 私は声のする方へ急いで向かう。 そこは路地裏で人通りもない。 「誰なの!?誰かいるの!?」 その時 私の後頭部に鋭い痛みが走った。 「ひぎっ!!」 「……先生か」 「だ……れ…………っ」 「ま、いいや。コイツも殺すか」 “殺す” 確かにそう聞こえた。 どういうこと? 意味のわからないまま私の意識は途切れた。