「待てっ!!そこの奴!!」

レインは方向転換をし、急いでソイツを追いかける。
しかし…

「あれ…?アイツは??」

そこにはもう、人っ子一人いなかった。

「クソッ…逃げられたか??」

その時

「ぐはっ!!」

何者かに首筋を殴られた。
遠のいていく意識の中レインはみた。



そいつの眼は……



自分と同じだった事を



「待ってたよ…」



その男は不気味な笑みを見せた。


―――綺羅……たすけ、………て