振り返ると、春ちゃんがいた。 自転車に乗ってこっちへくる。 夢かと思った。 でも、あれはどっからどう見ても春ちゃんだった。 嬉しすぎて、顔がニヤけた。 いきなり「トモ!」何て叫ばれるから、ビックリしちゃったよ。 久々で、新鮮だった。 高校に行っても、 春ちゃんは相変わらず春ちゃん。 一方の俺は、もう気安く "春ちゃん♪" なんて呼べる年でもなく、一度も名前を呼ぶことはなかった。 てか、 今更どんな風に呼べば良いんだよー泣