「うん。だって予約いらないし…
小さい頃から顔馴染みのおじさんが切ってくれるもん。

一回美容院も行ったことあるんだけど、予約必要だし…

床屋さんの方が
楽で良いじゃん、楽で…
友達は変だって言うんだけど、
変かなぁ?」



そう聞くと、トモはフフッと笑った。



「別に良いと思うよ。」


「ホント⁈」


「うん。俺も面倒なの嫌だし。」


「良かった〜」



初めて私を認めてくれた人のような気がする。