「…そんなに、知りたい?」



目を合わせないまま、ぼそっと言われた。



「知りたい… 知りたいんです!

もっとあなたの事が知りたい!

私のことも知ってほしい!

…毎日ただ挨拶してるだけの関係は嫌なんです!」




勢いよく言い終わり、冷静になった瞬間、顔がぼっと熱くなった。



まだこんなこと言うつもりじゃなかったのに!

こんなの告白と一緒じゃない…



でも、彼のあんな哀しげな瞳を見たら
とまらなかった。