止められなかった。 いや、つもり積もった思いを 止めたくなかった。 「ルナ!」 怒鳴られたっていい。 「痛っ」 怪我を負わせることにも、罪悪感はない。 ただ、壊したかった。 わかってほしかった。 「ルナ!」 部屋中を転げまわり、彼女を引っ掻き、彼の手をはらい……。 恥ずかしいくらい 子供のように気持ちを爆発させる。