私は、休み時間を私と親友、それから彼の3人で図書室で過ごすようになった。時には、泣くこともあった。それでも、彼は「大丈夫だよ。」そう言って、頭を撫でてくれた。それが私にとっての精神安定剤だったのかもしれない。
授業中も時々保健室で過ごすようになった。そんな私を周りは余計にいろいろ言うようになった。それでも、彼は私に普通に接してくれた。そんな、彼の優しいところが私は好きだった。
進級した私達は、同じクラスになった。授業中も近くにいられると思うとなんだか嬉しくなった。
彼は、私が授業中に保健室に行こうとすると、「だめだよ。」そう言って行かせなかった。理由は、いつも行っていると癖になるから、と
言っていた。
私は、彼に恋をしていた。でも、彼には他に好きな子がいた。それでも、私に優しくしてくれる彼が大好きだった。
それも今となっては、本当に他に好きな人がいたのかは分からない。