「君は本当に素敵な人だね。そして頭がいい。」 『頭がいいのはそっちでしょう?』 「まあ、否定はしないけどね」 目をさっと細めてあたしを探るような目で見ると、ごろんと寝転がった。 左腕を伸ばして「おいで」とあたしを誘う。 何も変わらないその腕を見て、本当に最後なのだと実感する。 そしてその最後を存分に味わおうとも思う。 あたしもごろんと寝転がった。