監視から一週間が経過。
依然としてあまり動きはない。
ただ会い、ただ話すだけだ。
しかし、自分も不倫していたのだから復讐をする必要はないはず。
復讐というより八つ当たりだ。
真由子が流産した次の日からは何事もなかったように会っている二人。
もしかしたら子供は欲しくはなかったのでは?
その時、カフェに来て10分もたたないうちに店を出て行った。
今までにない行動に少し驚いた。
「綺羅、少しルート変更だ。」
『OK~』
綺羅に連絡をし、二人の後を追った。
二人はとあるビルに入って行った。
「!?」
そのビルは見覚えがありレインは立ちつくした。
「な、なんでも屋に入って行ったぞ…」
レインは急いで裏口から事務所に入った。
すでにそこには二人の姿が…
どういうことだ?
まさか、両者の者から依頼??
綺羅、この件についてはどう対応するのか。
レインは不思議だった。
「綺羅!!」
「レインおかえり、少しまずい状況だね」
「あぁ、私も今さっき把握した。」
「とりあえず、接待は俺に任せて。レインはお茶を入れてきて」
「あぁ」