「警察殿。お疲れ様です」
「誰だお前」
「僕は沙羅と申します。今回の事件の犯人が見つかりました」
「はぁ?」
「犯人は被害者と同じ高校に通っていた及び現在も同じ大学に通っている加賀七海さんです」
「?加賀七海?」
「彼女は今この旅館内にいます。早く探さないと逃げちゃうかも」
「クソッ……新田!!加賀七海を取り押さえろ!!」
「り、了解しました。」
「ガキ…何の根拠があるかはしらねぇが…騙してたら承知しねぇぞ」
「怖いですね、警察殿の顔」



沙羅はにっこりとほほ笑みかけた。



「これで舞台は整った、かな」




沙羅は庭園を見つめながら薄らと苦笑いをした。