「僕たちも協力しろ、というわけですか?」
「そそ、沙羅もどうせ暇だろう?」
「僕にもやることはあるんですがね…」
「そこを何とか!私からも頼む、このバカ野郎が勝手に引き受けたんだよ」
「そうですか、バカ兄貴が首を突っ込んだんでしたら弟である僕に責任がありますね、出来る限りの事は協力しましょう。」
「俺って貶されてるよね今…っ」
「いいだろう、バカなのは本当なんだから」
「うっ~、酷いよぉレインっ」
「酷いのはどっちだ」
「でも、寝込みを襲う奴何て卑劣だとは思わないかい?レインくん」
「寝込みを…襲うだと!?そ、それは…っ」
「そうそう、いわゆるレイ――」
「兄さん、言わなくてもレインさんは理解してるよ」
「そっかそっか、危ない危ないもう少しで口にしてはいけない単語を」
「よし、その犯人を私がぶっ殺してやろう」

こうして、なんでも屋と綺羅の弟沙羅、そして沙羅の使い魔セシルによるサキラサキ旅館強姦事件の犯人探しがスタートしたのだった。